会社員の特権の一つが、制度や福利厚生が充実していることだと思いますが、みなさまはどれくらい利用しているでしょうか?
私も社会人になりたての頃や転職したばかりの時は、会社の制度や福利厚生をあまり把握しておらず、ほとんど利用していませんでした。
しかし調べてみると、利用しないともったいないモノも多く、今では多くの恩恵を受けています。
今回は、私が利用している会社員としてのメリットを『資産形成』『娯楽』『教養』に分けてお伝えします。
目次
資産形成
財形貯蓄
財形貯蓄の制度がある企業も多いのではないでしょうか。
過去の記事でも紹介しましたが、財形貯蓄は給与から自動的に天引きされるので、先取りで効率的に貯めていくことができます。
利子などの優遇がある訳ではないですが、普通預金と違って簡単に引き出すことができないので、まとまったお金を貯めていくのに利用したい制度です。
持株
持株がある場合は、やるメリットを十分に考えてから始めた方が良いと思います。
まずメリットとしては、奨励金が出る場合が多く、私の企業も拠出額の10%が奨励金として毎月の給料で振り込まれます。
今の金融商品で10%の利回りの商品はなかなかないので、奨励金は持株の大きな魅力の1つです。
また、毎月少額から株を取得できるので、自動的にドルコスト平均法での投資が可能です。
一般の金融口座で日本の株を買おうと思うと、最低単元の100株単位で数万〜数十万の大きな資金が必要になり、購入のタイミングも難しくなります。
その点、持株は毎月少額で拠出し続けることで、リスクを分散することができます。
一方でメリットとしては、給与と投資先が同一になり資産が集中してしまうことです。
サラリーマンの収入の大半が会社からの給与ですが、持株で自社の株を購入してしまうと資産運用先まで会社に依存することになり、会社の業績が悪化した場合のダメージが大きくなります。
自分の会社の株価が今後上がるとは限らないので、制度を利用する場合は、将来の成長性があるのかを見極めて始めることをおすすめします。
確定拠出年金
企業に勤めている人の年金制度は、国民年金・厚生年金、そして企業年金の3階建てになっています。
企業年金は確定給付企業年金・確定拠出年金等があります。
自営業者や主婦に向けたiDeCoは近年よく耳にしますが、確定拠出年金は企業が掛け金を毎月拠出してくれて、従業員が自ら運用して老後の資産を形成していく仕組みです。
会社が拠出してくれる掛け金だけでなく、従業員が掛け金を上乗せすることができる「マッチング拠出」の制度がある場合もあります。
■企業が拠出る掛け金の上限を超えないこと
■企業が拠出する額と従業員が拠出する額の合計が限度額を超えないこと
(他の企業年金がある場合:月額2万7,500円、他の企業年金がない場合:月額5万5,000円)
私はこのマッチング拠出の制度があることを入社して3年くらいは知らず、会社の拠出額だけでした。
企業方の確定拠出年金は税制の優遇措置があり、その一つに従業員が拠出する分の掛け金は、全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。
給与から先取りして、資産形成しながら税制優遇受けられるので、個人的には活用しない手はないと思います。
娯楽
保養所・提携ホテル
以前よりは自社で保養所を保有する会社は減ってきていると思いますが、ある場合は安く泊まることができるので、プチ旅行代わりに利用することをおすすめします。
私の会社の場合は、宿泊費は2,000円で夕食は豪華な会席で3,000円程度とかなりリーズナブルです。
普通のホテルで夕食までつけて泊まろうとすると、安くても1万円くらいはするので、保養所を利用するとお得に旅行が楽しめます。
ただ、利用者は会社の人ばかりで「知っている人に会うと…」と思うと気が休まらないので、気になる方は普通にホテルを予約する方が良いですね。
美術館などのチケット
ある程度規模が大きな企業の場合ですが、企業が社会貢献の一環として美術館や博物館の協賛を行なっていて、社員はチケットを無料でもらえることもあります。
美術館などは入場料が1,500円以上する場合が多く、それが無料で見られると嬉しいですよね。
申込制で数も限られていると思うので、会社からのお知らせを見逃さずにチェックしたいですね。
福利厚生代行サービス
福利厚生を代行サービスで対応している会社は多いと思います。
ベネフィットやWELBOXなどが有名ですよね。
カードをもらって存在は知っているけど利用したことがない人も多いのではないでしょうか?
私も存在は知っていたものの、入社してしばらくは全く利用していませんでした。
しかし、映画館のチケットが500円引きになったり、スパ施設やジムの割引など、調べてみるとお得に楽しめる特典が多数ありました。
まだ内容を見たことない方は、下記リンクからそれぞれのサイトを確認して見て下さい!
教養
e-ラーニング
企業にとって社員一人一人のスキルが上がることは、会社の売上・利益を生み出すことにも繋がるため、社員教育に力を入れている企業も多いのではないでしょうか?
私の会社も、以前は集合で座学の研修が多かったですが、コロナ禍で動画学習やオンラインでの研修の機会が増えました。
動画学習は、社会人としての基礎学習や自分の業務で必要なものを個々で選択できる点がとても良いです。
会社が全額費用を負担してくれるものから、語学・国家資格など一部費用をしてもらえるe-ラーニングもあったりするので、一度自社の学びに関する内容を調べて自分に合ったものを実践してみて下さい。
会社員という特権を活かし会社のサポートを受けつつ、自分のスキルを上げていけるといいですね。
挙手制研修
今の時代は、全員が会社から与えられて同じ研修を受けることが少なくなり、逆に自ら手を挙げて意思がある人には学びの機会を設ける会社も多いのではないでしょうか?
私の会社も直接業務に関わる研修も挙手制が増えましたし、業務以外でも別の会社で一部の時間を働いてみる複業研修や社会課題について学ぶ研修など、自分自身の幅を広げる研修も増えてきています。
日々の業務が忙しい中、プラスで研修を受けるのはとても大変ですよね。
私も自ら手を挙げたものの、業務との両立が難しくて受講中は「希望しなければ良かった…。」と思うこともありました。
しかし、終わってやりきってみると自分の中の情報量が増えて、今まで出来なかった考え方ができたり、ニュースや新聞を見ても以前よりも理解度が深まったりと自分の成長を感じられ、「やってみて良かったな。」と思います。
どんなことも自分一人で学ぼうとすると、何から始めれば良いか分からなかったり、途中で気持ちが折れて続かなかったりします。
しかし会社が学びのパッケージを用意してくれて、一緒に学ぶ周りの人もいると、一人でやるより頑張れる方も多いのではないでしょうか?
会社は日々の業務だけで割り切って、業務後に自分で学ぶ方法もありですが、会社が提供しているものを使って自分のスキルを上げるのも、会社員だからこそできることの一つだと思います。
以上が、私が考える会社員のメリットを存分に利用する点です。
まだやっていない方で、興味がある方は是非まずは調べることから始めてみて下さい。
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