2023年始まって既に3ヶ月が過ぎましたが、この3ヶ月の間に様々なことがありました。
大きく2点。妊娠発覚と稽留流産を経験しました。
結婚して半年を過ぎた頃から妊活を考え始め、風疹麻疹の検査を受けるなど準備を進めました。
仕事をしながら平日タイミングを取るのは難しく、毎月妊活できたわけではありませんでしたが、
始めて4ヶ月目に胃や腹部に違和感を覚え、妊娠検査薬で検査してみると陽性反応が出ました。
ちょうど結婚1年を迎える頃で、このタイミングで妊娠が分かったことはとても嬉しく、夫と二人で喜び合いました。
6週目くらいで初めて産婦人科を受診し、無事に子宮内で着床していることが分かりました。
ただ、心拍が確認できるまではまだ妊娠しているとは言えないとのことで、2週間後の8週目に再度心拍確認のために受診することになりました。
心拍確認までの2週間はとても不安で長く感じられました。
6週の終わりから悪阻も始まりましたが、職場にも言えないので普段通り仕事を行い、コロナが明けてきて出社推奨になったので、ほぼ毎日1時間30分かけて出社していました。
そして8週目の検診の日、不安を抱えながら病院に向かいましたが、超音波で赤ちゃんの姿を見た時は本当に感動しました。
前回は点でしか見えなかったのですが、8週目では2頭身の形がはっきりと見え、心拍も無事確認できました。
担当の先生の話では、9週目を越えれば流産する確率は20人に1人なので、ほぼ大丈夫だろうとのことで、次の検診を待っても良いけれども、もう母子手帳をもらってきても良いよとのことでした。
万が一のことも考えましたが、私は先に母子手帳をもらって次の10週目の検診を受けることにしました。
また無事に心拍確認ができたので、9週目に入って自分の親と職場の直属の上司には妊娠報告しました。
職場には安定期に入ってからも考えましたが、今後体調が悪化した時の働き方の相談も考えて少し早めに報告することにしました。
職場の上司はとても親身になって「何かあったら自分の体のことを1番に考えて」との言葉を掛けてくれて、とても安心しました。
9週目を過ぎたらほぼ大丈夫だろうとの先生の言葉から、9週目を過ぎる頃も「まだ悪阻があるからきっと赤ちゃんは無事だろう」と自分に言い聞かせていました。
妊娠期間中は、妊娠アプリで1日1日どんな成長があるのか確認するのが楽しみで、見えない赤ちゃんの姿を想像しながら、名前を考えたりベビーグッズを見たりと心を躍らせながら日々過ごしていました。
そして10週目の検診の日、もらった母子手帳を手に病院に向かいました。
『前回よりどれくらい大きくなっているかな』という気持ちで診察を受けましたが、先生の様子が少し厳しそうなことに気づきました。
次に先生の口から出た言葉は、「心拍がはっきり確認できないですね…。」
「10週目に入って心拍が確認できないということは基本的にはないので、もう1週間後に診て状況が変わらなければ、流産ということになります。」
一瞬にして、自分が違う世界に生きているのかという感覚になりました。
連続している時間のはずなのに、その言葉を聞いた瞬間から、自分の周りの空間だけが世の中から切り離されたような、時の流れが止まったような、今までに経験したことのない感覚を覚えました。
自分の気持ちとは裏腹に、冷静を保つための防御策なのか、私の口から出たのは「こればっかりは仕方ないですね。可能性はあると思っていたので大丈夫です。」という言葉でした。
『ここで取り乱してはいけない』『絶対に泣かない』と必死に自分に言い聞かせ、次の診察の予約を取り診察室を後にしました。
診察室を後にした途端、我慢していた涙が一気に溢れてきました。
病院の廊下は他の患者さんもいましたが、そんなことも気にせず歩きながら涙を流しました。
夫が一緒に病院について来て、コロナで診察室に入れないので院内のカフェで待ってくれていました。
夫の所に着き「ちゃんと心拍が確認できなかった。先生の言い方からは、もう厳しそう。」と自分の言葉で事実を伝えた瞬間、より現実味が増して一層涙が溢れてきました。
それから次の診察までは、『もしかしたら次回に心拍が確認できるかも知れない』と考えたり、『期待するとダメだった時に立ち直れないから諦めよう』と考えたりと本当に様々な感情が入り混じりました。
ネットでも同じような経験をされた人の事例を調べましたが、稀に一度心拍が確認できなくて次回の診察で確認できた人もいるようですが、大半の方が次もやはり心拍が確認できず稽留流産の診断となったと知り、とても残念ですが覚悟を決めなければいけないと思いました。
そして1週間後、『どんな結果でも受け止めよう』という思いで診察に挑みました。
超音波で再度診ていただきましたが、結果はやはり心拍が確認できず、成長も止まってしまっているということでした。
わずかな期待は持っていたものの覚悟は決めていたので、やはりショックでしたが気持ちを大きく取り乱すことなく先生のお話を聞くことができました。
そして今後の対応ついて、手術という選択肢もありますが、大半の人が自然排出されるのを待つということでしたので、私もしばらくは通院しながら自然排出を待つことに決めました。
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